横手市の人口減少は、将来予測だけの話ではない。

横手市が公開している住民基本台帳人口では、令和7年度末(2026年3月末)の人口は78,175人だった。2026年8月末には77,653人まで減っている。

この記事では、人口がどの程度減ってきたのか、年齢構成がどう変わったのか、市が参照している将来推計がどこまでの減少を見込んでいるのかを確認する。

8万人を下回った

横手市の過去データでは、平成元年度末の住民基本台帳人口は117,357人だった。

令和7年度末は78,175人で、平成元年度末と比べて約3万9千人少ない。割合では約33%の減少になる。

直近だけを見ても減少は続いている。

時点住民基本台帳人口
令和2年度末86,718人
令和3年度末85,253人
令和4年度末83,448人
令和5年度末81,616人
令和6年度末79,995人
令和7年度末78,175人
2026年8月末77,653人

令和2年度末から令和7年度末までの5年間だけでも、住民基本台帳人口は8,543人減った。約9.9%の減少になる。

人数だけでなく年齢構成も変わっている

横手市は年齢3区分の住民基本台帳人口も公開している。

平成17年度末と令和7年度末を比べると、構成は次のように変わった。

区分平成17年度末令和7年度末
年少人口12.14%8.41%
生産年齢人口58.94%49.73%
老年人口28.92%41.86%

令和7年度末では、生産年齢人口が人口全体の半数を下回り、老年人口は4割を超えている。

人数では、年少人口6,571人、生産年齢人口38,878人、老年人口32,726人となっている。

市が参照する推計では2070年に28,508人

横手市人口ビジョンは、国立社会保障・人口問題研究所の推計として、2020年に85,555人だった人口が2070年には28,508人になる見通しを示している。

単純な差では57,047人、約67%の減少になる。

ただし、この2020年値は国勢調査等に基づく人口推計の基準であり、この記事前半で使った住民基本台帳人口とは統計の定義が異なる。77,653人という2026年8月末の住民基本台帳人口から、そのまま2070年値までの減少率を計算することはしない。

人口だけでは、何が維持できなくなるかまでは分からない

人口が減っている事実だけから、学校、道路、除雪、公共交通、上下水道、医療、福祉などがいつ、どの程度維持困難になるかを断定することはできない。

必要なのは、それぞれの分野について実際の利用者数、施設数、費用、人員、更新計画、予算・決算を見ることだ。

このサイトでは、人口をそれらの分析のbaselineとして使う。

今後確認したいのは、例えば次のような問いになる。

  • 人口が減る中で公共施設の総量はどの程度減っているのか
  • 除雪や道路維持の対象面積・延長と担い手はどう変わっているのか
  • 上下水道の利用者減少を料金と企業会計がどう吸収しているのか
  • 学校統廃合は児童生徒数の減少にどの程度追随しているのか
  • 高齢者人口の比率上昇と医療・介護人材の供給はどう対応しているのか

人口減少を「地方だから仕方ない」で終わらせず、その次に何が起きているかを個別に確認していく。

分からないこと

この記事だけでは、自然減と社会減の寄与、地区ごとの減少速度、若年層の転出入、出生数・死亡数などは十分に扱っていない。

また、市の人口ビジョンが示す2070年推計は将来推計であり、確定した人口ではない。

これらは別の記事で資料を分けて確認する。

Sources

  • yokote-population-r8: 横手市「横手市の人口(令和8年度)」
  • yokote-population-history: 横手市「横手市の人口(過去データ)」
  • yokote-population-vision: 横手市「横手市人口ビジョン」