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考察

施設統合は費用を移転し得るが、移転後も純削減になる案件がある

考察-施設統合は費用を移転する-2026

横手市では建物系公共施設や学校数が減る一方、学校ではスクールバスという移動サービスが継続し、給食センター再編では旧大森センターの施設維持管理費が縮小する一方、受け皿の雄物川センターや調理配送委託へ機能と費用が移っている。山内相野々の下水処理統合でも、2023年10月の山内浄化センター停止に先立ち接続管路・マンホールポンプ等の契約が複数年度にわたり確認でき、統合前には山内地区公共下水道施設維持管理業務委託も存在した。統合開始と同日の2023年10月1日からは、横手・平鹿・山内地区を対象とするマンホールポンプ保守点検の3年間契約19,522,800円も確認でき、施設停止後も輸送側の維持管理が残ることは確認できる。ただし山内分だけの金額には分離できない。さらに廃止によって将来利用が見込めなくなった長寿命化関連資産13,153,489円が2023年度に減損処理されている。公共下水道事業全体の処理場費は2022年度109,836,723円、2023年度102,644,710円、2024年度103,015,827円、流域下水道維持管理費は335,044,565円、340,336,919円、337,191,731円であり、市全体費用の変化を山内統合の純削減額へ読み替えることはできない。山内黒沢地区の水道共同化では、接続投資と毎年の利用負担が残る構造でありながら、横手市は単独で新たな浄水施設を建設する場合と比べ40年間で約2億円の経費削減を見込むとしている。費用の移転と純削減は両立し得るため、統廃合は「何が消えたか」「何へ移ったか」「移転後も総費用が減ったか」を別々に評価する必要がある。

記録内容

基準日
2026-09-07

観測上の意味

  • 統合前後の建物・設備の更新費と、統合後に生じる接続・輸送・利用料を同一案件IDで追う
  • スクールバスは運行管理費、車両購入費、購入を含む実施計画事業費を別の会計範囲として保持する
  • 学校給食では閉鎖施設、受け皿施設、外部委託、残存資産を同じ案件IDで分離して追う
  • 山内相野々では統合前維持管理、接続投資、廃止時の減損、統合後の流域側・ポンプ側維持費を別レイヤーとして追う
  • 複数地区をまとめた保守契約は山内分を根拠なく按分せず、対象設備・年度別支払額を追加取得する
  • 同名工区が複数年度の決算書に現れる場合、繰越・変更契約・年度支払の対応を確認するまで単純合算しない
  • 予算、計画、契約、決算、ライフサイクル試算を同じ金額系列へ混ぜない
  • 純削減額が公式に示される案件では、比較案、比較期間、継続負担の有無を同時に保持する
  • 行政会計から家計・事業者へ移った移動時間・車両負担も可能な範囲で確認する
  • 単年度ではなく統合前後の複数年実績を蓄積する

限界

  • スクールバス事業費の増加を学校統合による純増費用とみなさない
  • 33校から20校への減少だけで校舎側の削減額を推計しない
  • 2026年度の実施計画額223,691千円と当初予算の運行管理費266,579千円は作成時点・会計範囲が異なるため直接比較しない
  • 学校給食の市全体事業費減少や外部委託費増加を、3センター再編だけの純効果とはみなさない
  • 山内相野々の接続関連契約は年度横断で同名・類似工区があり、現時点では確認額を総事業費として合算しない
  • 19,522,800円のマンホールポンプ保守点検契約は横手・平鹿・山内3地区の契約であり、山内統合単独の継続費ではない
  • 公共下水道事業全体の処理場費と流域下水道維持管理費を山内統合の純削減・純増系列とは扱わない
  • 山内相野々について、統合後の同地区分だけの流域下水道維持管理費・マンホールポンプ維持費は未分離である
  • 山内黒沢の約2億円は完成後40年間の実績削減額ではなく、単独更新案との比較試算である
  • 山内黒沢で横手市が西和賀町へ支払う年間負担金の実績額と、40年比較試算の費目別内訳は未確認である
  • 施設削減数と社会全体の費用削減額を同一視しない

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